美容師男子×美麗女子
「嫉妬してんのよ」
千尋と目が合って、気付いたらキスしていた。
「アミが、あんたのこと好きなの。今回は本気だって。千尋、何アミ惚れさせてんのよ、馬鹿じゃないの?あんたってそんなチャラ男だっけ?」
言い訳させない。
あたしが言い終わったら、すぐに千尋に口付ける。
「アミに跪いて、ネイルするのやめてくれない。あれは、あたしだけにする仕草なんでしょ?あたし以外に跪くなんて、気分悪い」
何か言いたいらしい。千尋はあたしの頬を掴もうとして、くぐもった声を喉の奥から漏らした。
その声が言葉にならないように、キスをする。
聞きたくないんだ、言葉は。
「あたしは、千尋のマネキンかもしれないけど、練習台でしかないかもしれないけど、千尋が他の女の髪触るの、いい気分しないの。あんたその笑顔、何人の女に見せたの。あたしに返せ」
千尋に跨って、全体重を乗せてその体を倒す。
「能天気に笑いやがって、単細胞。美容師になることしか見えてないの、なんとかならないの?千尋、あたしを可愛くしてくれるんじゃないの?」
あたしは何も考えないで、千尋にキスをし続ける。
倒した千尋の左胸を鷲掴む。
その左胸は、すぐに居場所が分かるくらいどくんどくんと鼓動を打っていた。
「、ん…」
千尋はあたしよりも色っぽい声を出して、あたしの頬に手を添えた。
「…ち、さき」
ぐい、と離される。
あたしも、千尋も、息が荒い。