青のキセキ
会議室に向かう途中、数人の社員とすれ違う。
その度に声をかけられる課長。
今でもそうだけど、こっちでも人気あったんだ、課長。
土曜日ということもあって人数はかなり少ないらしい。
会議室に入ると、机と書類はセットされていたけれど、まだ誰もいなかった。
用意されている椅子は6脚。
「会議に出席する人数は、6人なんですね」
「あぁ。支社長、営業部長、営業部課長、営業部主任にお前と俺」
「偉い人ばっかり...ですね...」
「1回目の会議だし、そんなに難しく考えなくて大丈夫だよ。今回は、とりあえず俺達が本社でどんな仕事をしているか説明すればいい」
「はい」
「多分、これから何度も会議をすることになる。新しく設ける企画部に、何人社員が必要か、営業との兼ね合いとか、その他、話し合わないといけないことは山ほどある。美空、これからも俺のサポートを頼むな」
そんな話をしているうちに、一人、二人と入ってきて。
人が来るたびに、挨拶。
全員がそろったところで、再度挨拶をした。
そして、会議が始まった。
最初こそは緊張で表情も強張っていたけれど、時間が経つごとに緊張も解けた。
課長が企画部の仕事内容を説明し、私も普段している仕事について話をした。
お昼を挟んで、今日の会議は15時ごろに終了。
明日の会議は9時半から開始だそうで、とりあえず、課長とホテルにチェックインすることになった。