青のキセキ
彼に抱き上げられ、ベッドに寝かされる。

上半身裸になった課長が、私の上に覆いかぶさった。



今の私たちに言葉なんて必要なかった。


ただ、気持ちを確かめ合うかのように、お互いを求め合う。







激しい口づけを交わし、課長の熱い舌が私を刺激する。

課長が触れる度に、鼓動が激しくなる。


抑えられない衝動。


もっと、課長を求めそうになる。


敏感な部分を愛撫され、抑えきれない声が漏れる。

私に触れる課長の手が熱くて。


「もっと、俺を感じて」


課長の手や舌で触れられるたびに、どんどん体が熱を帯びる。


何度肌を重ねても慣れることのない刺激に、開いた唇から甘い吐息と共に吐き出される喘ぎ声。

恥ずかしさなんて感じてる余裕がないほど、課長の愛撫に反応する私の身体。


課長の唇が私の唇に優しく触れたかと思うと、次の瞬間、一気に課長が私の中に入ってきた。


身体の奥底から快感がこみ上げる。


頭の中が真っ白になって、何も考えられなくなった。体中が性感帯になったように、ビクンビクンと体が大きく痙攣する。



意識が遠のく。でも、すぐに現実に引き戻された。


一定のリズムで腰を動かし始めた課長。


昇りつめたばかりの私の身体には、その刺激は強すぎて。



口から零れる抑えきれない嬌声。



律動を繰り返す課長の動きに、私の息は乱れまくる。




「愛してる」



まるで、私を溶かす呪文のように課長は囁く。




ベッドの軋む音、私たちの乱れた息、二人の身体がぶつかり合う生々しい音。

耳からの刺激が、私をさらに熱くさせる。



「愛してる」



そう言って、激しく唇を重ねてきた課長。


そして、私は再び真っ白な世界へと落ちて行った。



課長に抱かれながら思ってた。


こんな日に課長に抱かれることは許されないと。




でも――――。





もう、止められない。







例え、地獄に落ちても構わない。













課長に抱かれ、私は堕ちてゆく。




































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