青のキセキ

翌日。


いつもの電車に課長が乗ってきた。




「おはよう、美空」


「おはようございます」


普通の会話。


そして、


「ただいま」

「お帰りなさい」


周りの人に聞こえないように、小さい声で交わす言葉。



先週は一人で乗っていた電車も、今日からは二人。そう思うと胸が熱くなる。




手を繋ぎ、課長に守られながらの特別な7分間。




日常の中の、かけがえのない時間。






やっと、戻ってきた日常生活。
















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