青のキセキ
「美空...ごめん。我慢できない...」
背後から耳元で囁かれ、体がビクッと震える。そして...課長の手が私の胸を揉みしだく。
課長...我慢なんてしないで。
私もあなたが欲しいから。
あなたを刻みつけてほしいから。
あなたをもっと近くに感じたいから。
だから...。
「抱いて...ください」
私の返事を聞くや否や、課長が私を抱き上げベッドルームへと連れて行かれた。
ベッドに寝かされ、課長が私を見下ろす。
深茶色の切れ長の目で見つめられ、高鳴る鼓動。熱くなる躰。
あの事件があってから、課長に抱かれるのは初めて。
「大丈夫か?怖かったら止める...」
「止めないで...課長が欲しいの」
言葉を遮って気持ちを伝えた私の目に、優しく笑う課長が映る。
「俺も...お前が欲しい」
そして、重なる唇。