青のキセキ
遥か遠く



ピッ...ピッ...ピッ...


規則正しいリズムで刻まれる音。
















朦朧とした意識の中、遠くで何か音が聞こえる。


ゆっくりと開く瞼。




視界に入る真っ白な天上。そして、明るく部屋を照らす電気の光。

眩しくて一瞬目を閉じたものの、再びゆっくり開く瞼。


聞こえる無機質な機械の音。身体が何やら機械にが繋がれていて...。遠くで聞こえていた音の正体を知る。




心臓の拍動を感じて。






私...生きてる...の...?












目だけを動かして辺りの様子を伺えば、点滴の袋が視界に入る。






ここは...病院...?



私...生きてるんだ...。




赤ちゃんは...?













< 638 / 724 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop