青のキセキ

幸い、高速も然程混雑することもなく、町に到着した。



窓を開けると、心地よい潮風。


隣で寝ていた翔が、タイミングよく起きて欠伸を一つ。








『和』まではここからはすぐ。


近くに美空がいるのだと思うと、更に鼓動が激しくなる。



このまま直接会いに行った方がいいか、翔と相談する。

会いに行っても、もしかしたら休みかもしれない。もし休みだとしても、真柴氏が美空の連絡先を教えてくれるだろうか。

逆に、休みじゃなかったら?

連絡を入れて、美空に逃げられたりしたらどうする...?




普段の俺なら、こんなに悩むことなく最善策を逸早く取ることができるのに、どうして美空のことになると判断力が鈍るのか。



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