ボディーガード
次の日
トントン
「はい」
朱里「朱里だけど」
「入って」
扉を開けて中に入るといきなり抱きしめられる。
それに答えるように私も腰に手を廻した。
朱里「雅人、ただいま、元気だった」
雅人「おかえり、俺は元気だよ。朱里も元気そうでよかった。」
雅人の唇が私の唇に軽く触れた。
そしてまた強く抱きしめられた。
雅人「一人で辛くなかったか」
朱里「大丈夫、私が決めたことだから」
雅人「そっかぁ、日本にはずっといられるのか?」
朱里「三ヶ月くらいかな、仕事で戻って来ただけだから」
雅人「そうか、俺に用があるって言ってたな。」
朱里「うん、神取 仁のマネージャーにならせて」
雅人「はぁ?」
朱里「だから神取のマネージャーにならせて」
雅人「マジで?」
朱里「マジ」
雅人「もしかして仕事って」
朱里「雅人には話した方がいいな」
雅人「てか、話てくれよ…いきなり仁のマネージャーになりたいって言われてもなあ」
朱里「だよな、悪い、私は神取のボディーガードをするために日本に来たんだ」
雅人「そっか、了解、実を言うと俺も困ってたんだよ」
雅人は頭をポリポリ掻きながら
朱里「困ってた?」