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出逢いー君という存在ー


次の日、愛が迎えに来てくれて、高校に向かった。


「昨日、あのあとどうだった?」


『もぅ大変だったよ。パパとお兄ちゃんがベロンベロンに酔っぱらっちゃって!ママと美華さん、介抱してた。』


そう言うと、愛は苦笑いしていた。


他愛ない話をしながら学校へ着くと、昨日はいなかった私の隣の席に茶髪の男子が座っていた。


切れ長の目に、無造作にセットされた髪、身長は180cm位あった。


「ねぇねぇ、あの人昨日来てなかった咲の隣の人だよね!格好いいじゃん!」


確かに格好いい。

彼の周りには沢山の人がいた。



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