【短編】『夢幻華番外編』恋人の時間(とき)
「うちは週末になるといつも勇気を呼んでるし、しょっちゅう泊まっていってるよ。
…って話を逸らして誤魔化してもダメよ。
暁さんの気持ちも考えなさいよ。クリスマスの夜に恋人同士が一緒に過ごさなくてどうするのよ。」

「そうかなぁ。」

「あったりまえじゃない。しかも、暁さんは大人よ。
きっとステキなデート考えていたと思うわよ。」

「そっ…そういうものなの?」

「そういうものなの!まったくもう。
大人の恋人がいるんだからもう少し杏も大人にならないと飽きられちゃうわよ?
暁さんかっこいいし、モテそうだもの。」





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