男の娘、革命!
なんだろう、『周りからわたるんわたるん言われて、うかれるてめえもムカつく』の言葉がやけにひっかかる。
しかしながら、渉を離すなりに、ぺっと唾を吐き捨てた犬童見ては、やはり気のせいかと思う。
「――で?」
「はい?」
「『で?』、つったら『で?』なんだよっ。答えろっ」
「ええと」
相手が受け取ること前提な変化球添えた言葉のキャッチボールに困惑する。
どうしたものかと思えば、犬童がちらちら自分の顔に目配せするのを見た。
「ああ、傷ですか。特に、もう痛くはないですよ」
「で?」
「痛くはないです……」
「でっ?」
「……、傷も残らないみたいだし、もう平気です」
「はっ、陰険わた公は、もうちょっと痛い目みりゃあいいのによ」