男の娘、革命!


「それと、携帯電話にオレの番号入れといたからな。襲われた時は呼べ」


確かめれば、嫌がらせに近いほどのハートマークで飾られた『苺ちゃん』の文字がアドレス帳にあった。


「見るからにカモなてめえには、変質者なんだりが寄ってきそうだからな。オレが叩きのめしたい奴ばかりだろうよ。カモ汁食ってる後ろから、股間にハバネロぶちこんでやる」


クシシ、と悪顔で笑う犬童だった。


「あ?なんだ、何か言いたそうだな」


「いえ」


言ったら殴られそうなので黙っておくが――殴られないやり方で話そう。


「なに、どこかに電話でも――!」


ランドセルから鳴る『プリ〇ュア』の着メロ。サビを歌いきる前に、切れたみたいだが。


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