恋の献血センター
「それで、私の血に目を付けたわけ」

「まぁね。いや、たまたまだよ~。いつもは普通の血で我慢してんの。血にもいろいろあってね、やっぱり若い人のほうが濃くて美味しいんだよ。直で吸うには、やっぱ抵抗あるしさ~。僕もヒトとしての生活が長いから、直で吸う技術がまだまだでね。失敗したらややこしいしさ。大変なんだよ~?」

 ぶつぶつと文句を言う。
 どうやら初めの若干重々しい口調は演技で、こちらのほうが素なのだろう。

 喋れば喋るほど、吸血鬼としてはもちろん、医者としての威厳も崩れていく。

「いっつも、こんなことしてんの」

「こんな?」

「薬盛ってさ、檻に閉じ込めて」
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