恋の献血センター
「んにゃ、今回は特別。だってどうしても飲みたい血だったし」

「でも、いつも通り献血すればいいじゃん。私は献血に来たんだから、普通に血、採れば飲めるでしょ」

「・・・・・・それはしょうがない」

 だって、そういうイラストだったから。

「そこに入ってたほうが、僕の本気度もわかってもらえるでしょ?」

「わかったからって何なの」

 再び、ぎっと彼を睨む。
 が、何となく悪い気はしない。

 吸血鬼だということだが、恐ろしげでもないし、むしろ爽やかな色男だ。
 先の言葉も、そこだけ聞けば告白されたように聞こえなくもない。

「あけびちゃんだってさ、僕のこと、まんざらでもないんでしょ?」

 不意にかけられた言葉に、朱美はどきりとした。
 まさに今、そのようなことを考えていたからだ。
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