HONEYHOLIC(1)政略マリッジ~イケメンたちの家政婦さん!?俺を愛してると言ってみなっ~
濱部社長は、千鳥足の俺の肩を抱いて店から連れ出してくれた。



通りに出て、タクシーも拾ってくれた。



「…あれから、麻有ちゃんと仲直りしたのか?」


俺はドアの細い窓枠に頭を擡げながら、社長の問いに耳を傾けた。



「…麻有のヤツ…俺のコト好きだって言った」


「お前も言ったのか?」



「俺は言ってない…」


「何故?言わない??」


社長の目は俺を静に睨み据えていた。



「言えない…俺…まだ凄く、ハンパだから」







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