君への永遠の恋心


   5年生。案外楽しい日々だった。みんな笑っていて、授業も、楽しかった。



  あっという間に半年が過ぎ、11月。私の誕生日の月だった。



  いつもと言って良いほど、帰りは愛里と帰っていた。



  で、いつも必ず話していたこと。それは、「恋バナ」。


  女子は、一度は話したことがあるだろう。


  当時から、愛里の好きな人は、クラスのムードメーカー的存在の、


 「江口」。もちろん最初は知らなかった。だから、


 「おたがい教えようね。」

  という約束をして、教えあった。でも、その頃は、君が好きじゃなかった。


 2組のある人が好きだった。・・・でも、その人は夢のような存在だった。


 勇気がない私は、告れるはずもなかった。でも、ある日の授業の日、外に出る時に、


 江口が話しかけてきた。


  
  「ちょいちょい」



  「なに?」


  「中出の好きな人ってだれ?」



 驚いた。本人から、その言葉を聞いてしまったから。


  私は急いで愛里に報告。


  「ねぇ!」


  「なに?!急いで・・・?」


  「あのね・・・今、江口が、中出の好きな人誰?って。聞いてきたの。本人が里菜から

 
  教えてもらってっていってたから。って。教えていいの?」


  「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うーん・・・いいよ。」



  私は、行ってしまった。いや、言った。


  江口の反応は、


 「・・・・・・・・・え?!?!?ま、まじで?」


 「まあ、マジだから言ってるんだよ。」


  江口の顔は、真っ赤だった。他人の私から見てもハッキリとわかった。



  数日後、江口は、愛里に告った。もちろん、返事はOK。


 でも、付き合って。までとはいかなかった。
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