アナタとの距離





最近まともに食事することも出来なくなった。ほぼ、飲料水でお腹を満たしたり、どうしてもお腹がすいたら、小さなパンを朝、夜と二回に分けて食べたりしている。





「……。ねぇ、最近、池上、臭わない?(笑)」


「やっぱり思う?アイツ風呂入ってねぇんじゃねぇの?」







教室に戻ると、男女の集団が私をチラ見しながら話していた。



そう。
食べ物は、なんとか自分が我慢すれば済むかもしれないけど、お風呂だけは、どうにもできない。




私は、暖かいお湯すら使うことが出来なくなった今、水浴びしているだけだった。

この冬真っ只中の2月に水浴びなんか、ツラいんだけど…。さすがに臭いも気になったし。。



でも、水だけじゃ、隠しきれない所もあるよね。。。




「ねぇ、雅紀~。池上さんの隣の席で臭くない?歩美、鼻曲がりそう。」


もちろん、雅紀達のグループも、そんな話しばかりしている。。




「確かに、臭う。てか、最近急激にアイツ痩せてねえか?」


「え~。何?何?タケ心配してんの?」


「ちげーよ(笑)ただ、臭うし、痩せてったら、ミイラみたいでキモイじゃん。な、雅紀?」





 







そんな会話が私の耳に入った。




別に、なんと言われようが気にしない。


だけど



だけど








「そうだな。」



雅紀にだけは、言われたくなかった。


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