シンデレラに玻璃の星冠をⅢ

しかし玲くんの笑顔も次第に力を無くしていく。

まるで毒素にあてられたお花のように萎れていく…感じだ。


「僕…その手紙、嫌な匂いしか感じないんだけど。どうしても見ないといけないのかな」


その後に投げられた盛大な溜息は、皆の代表のようなもの。

誰もが拒絶感に充ち満ちている。


「何だか…憂鬱になってきたね。また…青色か」


玲くんの頭の中には、きっとS.S.Aでの青色三昧を思い出しているんだろう。

玲くんのほっぺがげっそりしているように見える。


青色に罪はないけれど、此処まで嫌われる色も珍しい。


しかし…。


「玲くん、青いパソコン、さっきまで喜んで…」

「僕が喜んだのは青色じゃなくパソコンの方!!」


訂正されてしまった。


「師匠、いいよ開けなくて。転院先はボク…頑張って調べるから」


「それがいいよ、玲くん。玲くんの力と由香ちゃんの力で突き止めよう。メインコンピュータ復活させてさ。あたしも頑張る。桜ちゃんも頑張ろう」


「そうですね、芹霞さん。そうしましょう、玲様。玲様宛の青いモノ、開けていいことありませんし」


そしてまた、溜息の合奏。

これは同意の合図だ。


「じゃあやめようか」


玲くんが、頗(すこぶ)る笑顔で封筒ごと破ろうとした時だった。



『ラーブ、ラブリー、ひいちゃん!!!』



変な音声がしたのは。


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