あのコのひみつ^_^
ガッッ
「!?」
帰ろうと向きを変えたその時だった。
女は何を思いついたのか俺の腕を勢いよく掴むとそのまま走り出し、警備の警官をスルーして『立入禁止』をくぐり抜け、玄関でたむろしている人達に
えっ何それ銃!?
「中に入りもしないのならそこをどきなさい。私が入ります。」
何脅してんだ!!
銃の使い方間違ってる!!
「いや〜邦是刑事だっけ?
気持ちはわかりますけどねー、危ないんですよ。
犯罪王子はいなくてもなんか爆弾とかあったりするからね〜」
「余計犠牲者出たら我々も困りますし〜」
銃を向けられているのにみんなは冷静どころか熱血教師のHRでの演説に『また始まった』と呆れる生徒のような態度や口調だ。
「だから私が入るから!」
「駄目ですよ〜。そんな君になんかあったら俺達のせいにされるし〜」
「ふぅん・・・。」
そう呟くと邦是の姉は俯いた。
そしてなんか銃をガチャッと音を立てて、
「どけっつってんのがわかんないよーねぇ!!!!」
ダダダダダダダダダダダダダダタ
おーい!!!!!
何してんだこの女ぁ!!
「どきなさい。」
弾は全て的をはずして玄関のガラスドアを粉々にしていた。
「は・・・い・・・。」
たむろしていた男達がビクビクしながら女に道を開ける。
女は銃をしまわないまま、歩き出す。
「アンタも来るのよ!!」