あのコのひみつ^_^
#2
こ・・・この女何・・・。
いきなり乱射し出すなんて・・・。
本当に警察か!?
「・・・こっち。」
「はい・・・。」
こっちじゃねー!!!
俺マジで関係ねーもん!?
なんでこんな粉々になった廃墟みたいなとこに連れてかれてんだー!!
美術館はとにかくやばかった。
この美術館は来た事はないが、おそらく原形は一つも残っていないくらい荒らされている。
玄関の受け付けはカウンターが逆さまに倒れていたし、床も割られていて歩くのも大変なくらい何もかもがぐちゃぐちゃだ。
気味の悪い血の跡もあった。
コツコツコツ
そんな人影はない戦中のような状態を銃を向き出しにしたまま、邦是の姉はハイヒールを鳴らす。
「ついて来なかったら殺すぞ。」
そう何回も銃を向けられた。
これはアレだ。
誘拐だよ。
もしかして犯罪王子こいつ?
女じゃんコイツ!
犯罪女王だぁ!!
しかしビビっていることがわかるとSM女王は余計調子に乗ると有名な話だ。
だからSな女性は案外Sに弱いからSに反撃するとして・・・、いやでも女性に暴力振るうのはアレだし
ってか向こう銃だろ!
一発でやられるよ!
とか正直どうしようかとビビっているんですが。
この体制・・・
「何だ?言いたい事でもあるのか?」
邦是の姉は途端に振り向く。
「い、いえ別に。」
なんでお前が前で俺が後ろ!?
なにお前人質にしてる奴に普通に背向けてんだよ!
こんなんいくらでも反撃出来るわ!!
普通人質が前だろ!