あのコのひみつ^_^



「普通に考えておかしいだろう。

犯罪王子、その組織キングダムズに狙われていると警察直々に話を受ければ、

身に覚えがなくとも、いくら冷静でもびっくりし、不安になるな。」

「そうか?俺は最初ライオンにハッキングされてキングダムズに狙われてるなんて画面に出た時

タチの悪いウィルスに感染したと思ったけど?」

「でも向こうは警察だぞ警察。

調査してたらとかテキトーに嘘ついて信憑性高めることだって簡単だ。

話を聞かせることも信じさせることもあんなことしなくても、人は信じてしまう。 」

「もしかして盗聴されてんのに気付いていた?だから言えなかったのか?」

「いや、人を見ただけで盗聴器をつけられてるなんてわかりっこないし、

その盗聴器をつけた奴が、キングダムズの仲間だと勘づいていたんだとして、狙われているから保護するという話を出来なかった、なんて・・・」

「あいつ結局、俺の体から盗聴器外さずにベラベラ最後まで喋ったしな。」

「そいえばお前盗聴器どうした」

「ぁあ、倒れた時に床に落ちたから、ちょうどいいチャンスだと思って撃つ前に銃でたたき付けて壊したけど」

「・・・・あんな場面でそんな余裕よくあったな・・・」

「先生に人撃つところ聞かれるのって嫌だろ?」

「・・・」

「?」

ライオンの手が止まったようだ。

「黒眞、お前がどれだけ肝が座っているかわかったよ」

「ああ。」

「だけど今後とも無茶はしちゃいけない。

身近に敵がいたとしても。」


またいつもの忠告か。


「わかったよ。だけどもぅ向こう側から喧嘩売られてるようなもんだべ」

「とにかくこっちも何もかも予想外なんだ。」



俺もビックリしたよ。

いずれ警察が絡むことはなんとなく予想していた。

だけどまさか、

千原先生が関わっているなんて



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