カプチーノ·カシス
「対等なら、なおさら止めるわけにはいかねぇな」
ハルがそう言いながらどんどん距離を詰めてきて、あたしは後ずさりする。
でもすぐに段ボールの山に背中がぶつかって、逃げ場を失ってしまった。
「今まで、お前は自分が寂しいときだけ俺の身体を好きなように使ってきたんだ。逆のことが起きた場合、お前は俺に身体を差し出すべきじゃないのか?」
鼻と鼻とがぶつかりそうな距離でハルに睨まれ、あたしはゴクリと唾を飲み込んだ。
ハルの理屈に説得力を感じてしまって、反論の言葉が浮かばない。
だけど……ちょっと待って。
“逆のこと”……って?
「今、ハルは寂しい……ってこと?」