カプチーノ·カシス
「……また拗ねてる」
「そりゃ拗ねるよ……柏木さん見てると、自分が格好悪すぎて嫌になる」
僕がそう言うと、美波ちゃんは何も言わずに盛大なため息をついた。
ああ、いよいよ本当に嫌われたかもしれない……
どこか捨て鉢な気持ちでそう思っていると、いつのまにか僕の部屋に着いていて、ベッドに寝かされていた。
「石原さん」
声のする方に顔を向けると、ベッドの脇に立つ美波ちゃんが恐い顔で僕を見ていた。
「……美波は、石原さんの全部が好きなんです。情けないところも、格好悪いところも、全部全部好きなんです。
だから……もしまた美波の気持ちを疑ったら、怒りますからね」
美波ちゃんはそう言ってベッドに潜り込んできて、僕に触れるだけのキスをした。
「お酒くさぁい」
そう言いながらも、楽しそうにクスクス笑って僕にぴったり寄り添ってくる。