tender dragon Ⅰ
「美波どうしたの?さっきから全然喋んないじゃん」
「っえ?」
驚いて顔をあげると、3人の目があたしに向いてる。あたしにはそれが疑われているように見えて怖かった。
「えっと……」
返す言葉が見つからない。
「あ……具合、悪くて…」
咄嗟に出た嘘はありきたりな嘘で、言った後に後悔した。
こんな嘘、信じるのかと。
でも、あたしが心配する必要はなかった。
「そっか。大丈夫?早退したら?」
この人たちはあたしのことなんて興味ない。
だから、嘘だって分かってても気にする素振りも見せないでしょ?