tender dragon Ⅰ
「ねぇ、金龍って何?」
「希龍の通り名。"金色の龍"の略で"金龍"。希龍金髪だろ?こいつ怒ると怖いし。だから"金色の龍"って呼ばれてんだよ」
「じゃあ…金龍じゃないってどういう意味?」
希龍くんが金色の龍って呼ばれてる理由は分かった。でもそれを否定される理由は全く分からない。
「それは…」
葉太があたしに説明してくれようとしたとき
「俺に龍泉をまとめられるほどの力がないから、総長には向いてないってことだよ」
希龍くんがそれを遮って話し始めた。
まとめられるほどの力がないようには見えない。だって、あんなにも喧嘩が強くて、優しいのに、まとめられないわけない。
希龍くんが出来ないなら、いったい誰にできるっていうの?