わたしのヒーロー
「はい!ここが今日から私たちのおうちだよー!602号室だからね?二人とも、覚えるんだよ?!」
「ここが私たちの家かぁ…いいね!家具とかは?」
「朝、ご近所さんにお手伝いしてもらって必要なものだけ運んじゃいましたー♪ほんとに必要なものしか運んできてないから、だから他の必要なものはあとでみんなで買いに行こうね♪」
「了解!」
「ろうかぃ!」
「二人ともいいお返事ね!よし!じゃあおうちに入るよ??1番最初に開けるのは誰かなぁ?」
「はーい!!!」
「はぁーい!!」
ガチャ
わたしたちが新しい家を目の前に興奮して騒いでいると、隣のドアが開いた。
「あれ?玲海…!?」
「え、柚希???」
どうやらわたしたちの引っ越してきた部屋は柚希の部屋の隣だったみたい…。
「ここ!?引っ越し先ここ!?これから隣!?」
「そうだよ!え!嬉しい!!お母さんなんで言ってくれないのー?!」
「なんだなんだー、日曜の昼間から。どうしたんだゆず…き…。あれ?玲海ちゃん…?!っと、お母さんと妹さん!みんなでどうしたんですか!?」
わたしたちが騒いでると、お兄さんも出てきてこの状況にビックリしている。
「あのね、今日からここに住むのよ。苗字も変わるのでお母さんによろしく伝えておいて?あとでもう一度ちゃんと顔出すから♪」
「わかりました!伝えておきます!」
お兄さんはさすがお兄さんだな…