【完】愛の血−超勝手な吸血鬼
「あんたなんか居なくなればいい」
そう言って、あたしから目を逸らすと、体育館に入って来た男子があたしへと向かって歩いて来る。
ヘラヘラと笑いながら。
気付けば、あたしは囲まれてて。
舐めるように下から上へと見られていた。
「ま、繭ちゃん!?」
「仁奈ちゃんさぁ、すぐヤラせる子なんだってね。
人は見かけによらないよね」
クスクスと笑う繭ちゃんは、まるで悪魔のように見えた。
「裏サイトって恐いよね。
すぐに噂回っちゃうんだもん」
「あ……、もしかして……」
裏サイトに書いたのって……繭ちゃんなの!?
「ぶはっ!
何て顔してんの、仁奈ちゃん」
お腹を抱えて笑う繭ちゃんのそばに走ろうとした瞬間、目の前に居た男の1人が
「動くなって」
そう言ってナイフを取り出した。