【完】愛の血−超勝手な吸血鬼
そう思った時だった。
「なんて言うと思う?」
そう聞こえてきたのは、とても冷たい声で。
「繭ちゃん……?」
「仁奈ちゃんって驚くくらいにバカなんだね」
そう言っているのは繭ちゃんで。
「普通さぁ、先に好きだって言われたら、後からなんて言えなくなるでしょ?」
「えっ……?」
「なにバカ正直に言っちゃってんの?」
「ま、繭ちゃん?
言ってる意味が……わかんな…」
「それで諦めてれば良かったのに」
目の前に居る人は誰?
繭ちゃんじゃないの?
「耐えて我慢して、勝手に苦しんでればよかったのに」
「ま、繭ちゃ…」
「居なくなってよ」
冷たく言い放たれた言葉が合図かのように、ガラの悪い男子が数人が体育館に入ってきた。