【完】愛の血−超勝手な吸血鬼
「べ、別に。たまたま読んでただけだよっ」
「たまたまねぇ?」
「そ、そう! たまたま!」
「ふ~ん。まぁ。俺はこんな古風な吸血鬼じゃねーから」
「はぁ!?」
「時代は進んでんだぞ? 今時こんな吸血鬼なんているのかよ」
バカらしい。
俺は怪物でもねーし、死んだこともねーよ。
わかりやすく言うなら、
「俺は現代の吸血鬼って感じなんじゃね?」
これが1番しっくりくる。
ただ、本にもひとつだけ合っていることはある。
“血を吸う”
正確には飲むんだけど。
これだけは今も昔も変わらないってことか。