【完】愛の血−超勝手な吸血鬼
「てか、血を吸うって……本当?」
「試してみる?」
そう言うと、プルプルと勢いよく顔を横に振って怯えた顔をみせた。
そりゃそうだわな。
はい、どうぞ。って差し出す奴なんているわけねーしな。
「ちっ、血を吸わせてくれる人なんて沢山いるんでしょっ」
確かに。
飲ませてくれるかどうかは別としても、飲める女はいくらでも居る。
けど……
「でも、お前じゃなきゃ意味がない」
から。
仁奈は、その続きを聞きたそうにしていたけど。
――ガラッ
「まだ残ってる奴いたのか。早く帰れよ、鍵閉めるぞー」
たまたま図書室に来た先生に断ち切られてしまった。