蒼空~キミの名前を呼ぶ~
ホントは、今でも吹っ切れていないのかもしれない。
だけど、自己暗示をかける。
だってこれは、自分で決めたこと。
あたしに泣く権利はない。
落ち込む権利はない。
ただ、前に進まなきゃいけない。
可哀想なヒロイン気取りでいたあたしは、バカだった。
性格がひねくれてるな…。
あたしは、ズルい――。
――――――――――
――――…
「校長先生、話長いーッッ!!」
「ほんまそれー!」
グーッと背伸びをする。
「でも、終わった~!!」
「明日から、冬休みや~!!」
もうひとつ…
あたしが冬休みを待ちわびていた理由…
――蒼空が目に入ることがなくなるから…。
これが、いい機会。
忘れるために、この長い休みは都合がいい。
もう完全に…忘れよう…。