蒼空~キミの名前を呼ぶ~
―――12月 25日
周りは、自分たちの世界に入り込んでしまっているカップルたちばかり。
そんななか、
あたしに彼氏なんかいるはずもなく…
「まどか、早く行こうよー」
「んー、どこから行く?」
まどかとデート。
まどかに『斗真、誘ったら?』って、言ったらすっごい睨まれて、身の危険を感じた…。
恥ずかしがること、ないのになぁ。
まぁ、そんなこと口が裂けても言えないけどね…。
「ていうか、いつも思うけど…
少し離れただけで、全然違うよね」
「だよね、地元から電車で30分くらいしか掛からないのにねぇ…」
辺りを見渡せば、
キラキラと光輝くイルミネーション
大きなショッピングセンター
街を行き交う、たくさんの人…。
あたしたちの住む町とは、比べ物にならない。
人が多く、結構にぎやかな街だ。
地元には、遊ぶような場所があまりないから、電車でまどかとよく遊びに来る。
今日で、ここに来るのは何回目だろう…?
数えきれないくらい。
でも、やっぱりこの賑やかな雰囲気には、なかなか慣れない。