蒼空~キミの名前を呼ぶ~


まどかはあたしが落ち着くまで
ただ背中をさすって何も言わなかった。

まどかの優しさを感じた…。



「まどか、ありがと。」


少し落ち着いたあたしはまどかに
笑顔をみせた。

不自然だったかもしれないけれど…。



「落ち着いた?」


優しい口調…。


「うん。ごめんね?」


「だーかーら!
謝らんでええって!!

まどかが勝手にやったんやから!な?」



ほんとにどこまで優しいんだろうと思う。

だって、入学早々サボりだよ!?

自分関係ないのに、巻き込まれたんだよ?




「まどか、大好き…。」


今日、会ったばかりだけど
本当にそう思った。


「あはは、どうしたん。急に。
まどかもミサのこと大好きやで?」



まどかは、さっきのことに
全然触れない。

きっと、気をつかってくれてるんだね。




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