蒼空~キミの名前を呼ぶ~
――…ダダダっ
階段をかけ上がる足音…。
「ミサっ!!」
はぁはぁ、と肩で息をしているまどか。
あたしのことを追いかけてくれたんだ…。
あたしは最低だ。
ソラが追いかけて来てくれたかも、
なんて期待した。
追いかけて来てくれたまどかを見て、
少し残念だった…。
ごめんなさい…。
今日初めて会ったのに、
こんなに迷惑かけた。
きっと、今ごろHRしてるよね…。
入学早々、超迷惑だよ…。
「ごめ…っ、ごめんね…まどかぁ…。」
「なに謝ってんの!!
全然気にせんといてぇや。
まどかが勝手に追いかけて来たんやから!!」
にこっと笑うまどかは超可愛い。
あたしの横にストンと座って、
背中をさすってくれた。