風に恋して
そんなレオを見て、ユベール王子はクスッと笑って足を組み替えた。
「誤解しないでよ。あれは、反乱軍が“切羽詰って”やっちゃったことなんだ。僕たち王家も責任を感じてさ。だからちゃんと賠償もしただろう?」
いや、違う。
おそらくユベール王子が薬を反乱軍の手に渡るようにし、ヴィエント軍……それもマルコのみを狙うように仕向けた。もしくは最初から裏金を渡して依頼した。
マルコは軍のトップだった。そんな彼が瀕死の状態になれば、軍で雇っているクラドールではなく、王家専属クラドールが処置を行うことは誰でもわかる。強い呪文に対しての効果を確認できる。
民を庇って、という報告だった。だが、それでもあんなにたくさんの剣に貫かれるほどの隙をマルコが見せることに違和感があった。
それが、これなのだ。
最初からマルコを狙っていたのなら、民を攻撃するのはダミー……一斉にマルコに襲い掛かれば、少なくとも1人か2人の剣はマルコに傷をつけられる。そうすれば、痛みと衝撃で動きの鈍った彼を貫くのは簡単になる。
「誤解しないでよ。あれは、反乱軍が“切羽詰って”やっちゃったことなんだ。僕たち王家も責任を感じてさ。だからちゃんと賠償もしただろう?」
いや、違う。
おそらくユベール王子が薬を反乱軍の手に渡るようにし、ヴィエント軍……それもマルコのみを狙うように仕向けた。もしくは最初から裏金を渡して依頼した。
マルコは軍のトップだった。そんな彼が瀕死の状態になれば、軍で雇っているクラドールではなく、王家専属クラドールが処置を行うことは誰でもわかる。強い呪文に対しての効果を確認できる。
民を庇って、という報告だった。だが、それでもあんなにたくさんの剣に貫かれるほどの隙をマルコが見せることに違和感があった。
それが、これなのだ。
最初からマルコを狙っていたのなら、民を攻撃するのはダミー……一斉にマルコに襲い掛かれば、少なくとも1人か2人の剣はマルコに傷をつけられる。そうすれば、痛みと衝撃で動きの鈍った彼を貫くのは簡単になる。