風に恋して
そこまで考えて、レオはフッと自嘲した。

もう一度、リアの唇に自分のそれを重ねてから、呼吸が混ざり合う距離でリアの瞳を覗き込んだ。

「俺を、見ろ」

記憶などなくても、心の奥でつながっているのだと、信じたい。見せて欲しい、あの夜と同じ夢を――

レオはリアの胸元に再び唇を寄せると、ナイトガウンのボタンを1つずつはずし始めた。

「や、やだ!お願いです!やめて!」

リアが叫んで、その合わせをグッと掴む。しかしすでに胸元までついたボタンをすべて外されて緩んだそれは、レオが少し引っ張っただけでリアの肩からずり落ち、その白い肌を晒した。

レオの手を止めようとして、リアが手首を掴んできたが、レオはそれに構うことなくリアの体温を確かめるようにゆっくりと手のひらを滑らせる。もう片方の手で背中をさすり、唇と指で自分の熱をリアに伝えていく。

しばらくそうしていると、リアが身体を震わせて天井を仰いだ。大きく息をしている。

リアの腰を少し浮かせてやると、リアがビクッとして声を上げた。リアは片手をソファの背もたれについて、身体を支え、レオを引き剥がそうと肩を強く押してきた。

「い、や」

リアが掠れた声を出す。時折レオの顔に落ちてくるのは、涙の雫。

「――っ」

それを無視してレオがスカートの裾の中へ手を滑り込ませて熱を与えてやると、リアは耐え切れずついに声を出し、その瞬間リアの抵抗がピタリと止んだ。
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