跡目の花嫁さん~家元若旦那の極上のキス~
初めてだった…こんなにも男性が怖いって思ったのは…



どうしよう!?



声を出そうにも、大きく汗ばんだ手が口を塞いだ。



「んんっ」



「俺は君目当てで行ったのに…来ないなら来ないと言えよ!無駄な時間を過ごした…」



「んっ・・・」



助けも呼べない。


「誰かいるんですか?」


緑川さんの声。


天は私を見捨てなかった…



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