跡目の花嫁さん~家元若旦那の極上のキス~
「あれは・・・」



赤信号なりかけの、横断歩道で危なかったから…



「あれから二人で…どうした?ホテルか?緑川」



「!!?」


俺は蒼井さんの言葉に激昂して、上着の襟を思わず、掴んだ。



蒼井さんの噂は社内でも有名。


「俺はあなたみたいな男じゃない!」



「紳士ぶって、嫌な男だ…」



蒼井さんは渾身の力で俺の手を払って、睨み据える。



「さっきの事でお前の株は上がっただろ?もう一回押せば…お前の手の中に落ちるさ」


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