黒の森と、赤の……。/ ■恋愛シミュレーションゲーム□
◆本音を織り交ぜつつ、言い訳をしようと思った。
とっさに思いついたのは、俺も司と同じ立場になる作戦だった。
即ち、自分も好きな人をばらし、しかもその人が同性で、なおかつ司を傷つけない、そんな方法…。
…それは…!
俺は、混乱する裕也を素早く元の座席に戻した後、真剣な表情を司に向けた。
それを見て、涙で潤んだ表情を、微かに不思議そうな表情に変化させた司を、真っ直ぐな目で見つめる。
意を決して、俺は言った。
「……聞いてくれ司。
俺がこんなことをしたのは…
……お前のことが、好きだからなんだ……!
だからお前の好きな人を、どうしても確かめておきたかったんだ…!」
「……え゙ッ!?」
「………!!」
…有り得ないくらいの驚き具合で奇声を発する小町屋と、僅かに濡れた目を見開き、俺の顔を見つめる…司。
……やっちまった……。
…言い訳のためとはいえ……言っちまった…。
いや実際、司のことは大好きだし、司の好きな人を知りたかったんだから、全くの嘘ではないんだけれども…。(´ω`;)
そんな脳内言い訳を垂れ流す俺に、真っ先に降り注いだのは、小町屋からの言葉の洗礼だった。
とっさに思いついたのは、俺も司と同じ立場になる作戦だった。
即ち、自分も好きな人をばらし、しかもその人が同性で、なおかつ司を傷つけない、そんな方法…。
…それは…!
俺は、混乱する裕也を素早く元の座席に戻した後、真剣な表情を司に向けた。
それを見て、涙で潤んだ表情を、微かに不思議そうな表情に変化させた司を、真っ直ぐな目で見つめる。
意を決して、俺は言った。
「……聞いてくれ司。
俺がこんなことをしたのは…
……お前のことが、好きだからなんだ……!
だからお前の好きな人を、どうしても確かめておきたかったんだ…!」
「……え゙ッ!?」
「………!!」
…有り得ないくらいの驚き具合で奇声を発する小町屋と、僅かに濡れた目を見開き、俺の顔を見つめる…司。
……やっちまった……。
…言い訳のためとはいえ……言っちまった…。
いや実際、司のことは大好きだし、司の好きな人を知りたかったんだから、全くの嘘ではないんだけれども…。(´ω`;)
そんな脳内言い訳を垂れ流す俺に、真っ先に降り注いだのは、小町屋からの言葉の洗礼だった。