禁忌


「……今・・・なんて…………?」


少女は今、俺に言ったのか?


「……ですから、・・・私と、お付き合いをして頂きたいんです」


俺の問いに少女は臆することなく、毅然と答えた。


「公園で会ったとき、思ったんです。『あぁ、この人なら大丈夫』、って・・・」


ですから、少女は次は深々と頭を下げた。


「……」


……考える間などなく、本当はわかっていた。




「…俺なんかで、いいんですか?」




「勿論。否、お兄さんがいいんです」




「……。・・・分かりました」




少女と俺は、互いに顔を見合わせ笑った。




-the end-


< 8 / 8 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

虚言少女の気ままな日常・5

総文字数/2,541

実用・エッセイ(その他)13ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
再来月 今年最初の大仕事がある 時間はない
虚言少女の気ままな日常・4

総文字数/1,350

実用・エッセイ(その他)9ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
先月は更新しなかったエッセイ・・・ 何故、更新しなかったのか・・・ 理由は・・・ 【需要はない】
虚言少女の気ままな日常《2》

総文字数/2,091

実用・エッセイ(その他)8ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
予定より大分遅れてのエッセイ 需要は………… …………ない!!

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop