空色の香りは甘く
私は百石 砂藍(ももいさら)高2。

人生、つまんないことばっか。

こんな人生、要らないや。

幼い頃母とヒィヒィ言いながら上った
石畳の階段。

ここから落ちたら、、、
きっとやり直せるかも知れない。

死んで、生まれ変わって、また1から。

今までコツコツは頑張ってない。

ゆるゆるやって後からバーって
頑張った。

それは辛い。しんどい。

昔の私に教えてやりたい。

遊んでばっかりじゃなくて
勉強もしなさいよって。

「砂藍!」

聞き慣れた声。

幼い頃から聞いてきた声。

この声は、落ち着く。

「なに?」

声のした方を振り返る。

……やっぱり。

「どうした?斗麻(とま)?」

こいつは幼馴染の
鈴谷 斗麻。

「や、なんか砂藍、ボーッとしてて、
アホっつらだったからさー
つい、面白くて声かけた。」






くそくらいムカつくやつです。
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