【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ参





 着替えてから、部屋を出ると廊下に奏太さんがしゃがみ込んでいた。



「何してるの?」




 私の問いに、奏太さんが飛び上がる。




「いっ…いたのかよ!」



 いましたが、何か?




「でも、朝早くから何の用ですか?」



 今日は高校の卒業式。



 高三の私は、もちろん卒業式の主役。






< 285 / 321 >

この作品をシェア

pagetop