巫女と王子と精霊の本



「まぁ、お前には理解できないさ。お前が白の結末を綴る者に選ばれた時点であの方とお前の行く道は別たれたんだよ」


魔女の言葉が胸に深く突き刺さる。

それでも……
それだけで引き下がれない。
戦わないで解り合う方法が必ずあるはずだから。




「……その人に会って話すことはできませんか?」


覚悟を決めて魔女を見つめる。



「なんだって?お前、正気かい?」


魔女が目を見開いて呆れたような声を出す。




「さすがにそれは止めてもらおうか、巫女サマ」


すると木の後ろからセキが出てきた。



「もう一人出てきたか、いつまで隠れているのかと思ったぞ?」




いつまでって…
セキ、ずっとそこにいたの!?


「あらら、バレてたんだ」


セキは気にした様子なく答える。


「私は魔女だぞ?人間なんぞに騙されるわけないだろう?」


魔女も好戦的な瞳でセキを見据える。



な、なんか怖い二人組かも……










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