巫女と王子と精霊の本
「……甘すぎるねぇ、こんな巫女じゃアルサティアもすぐに滅ぶさ」
魔女は呆れたように私を見る。
「まぁ、話はこれくらいにして…」
魔女がふわりと宙に浮く。
「そういうわけだからね、お前さんには私と来てもらうよ!」
魔女が私に手をかざした瞬間ー…
―グワンッ
暗い闇に引き込まれる。
「きゃっ………」
「鈴奈っ!!」
エルシスが私に手を伸ばす。
―エルシス!!
私も手を伸ばしたがその手が触れあうことなく離れた。