千年かけて恋をしました





「その話では

 私の答えになってはおりません。

 私は なぜお姉さまが・・・

 あぁぁぁ。」

如月は涙をながし続けている。

「そうだな・・・。

 あれは・・・久道に相談に行ったとき。

『久道。お前は本当に妹が

 どこへ行ったのか 知らぬのか!』

『知りません。』

『とぼけるなっ!』

『とぼけてなどおりません。

 本当に知らないのです。』

『・・・私は

 探しても探しても・・・

 見つけることができない・・・。

 桜を

 桜が屋敷を出るほど愛した男と

 結んでやることもできない。

 こんな出来の悪い姉で・・・。

 私は 死んだほうが

 マシなのかもしれぬ・・・。』」




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