帰宅部にお任せを
続いてもう一人はというと、
「お腹痛いからパスー」
そう言ってお腹をさする曽良。
あんた、さっきまで擦ってなかったでしょうが。
一方廉は、
「曽良、俺に押しつけんなよっ」
こちらもやりたくない様子。
「言い合ってないでさっさと決めなよ」
楓の呆れ顔に二人はしばらく悩んだ後、
「「じゃんけん!」」
と、同時に叫んだ。まるで幼稚園児だ。
まあ、喧嘩するよりはじゃんけんなり、鬼ごっこなりしてくれればいいと思う。
二人は拳を出す。
「じゃーんけーん、」
「俺かよ…」
しょんぼりとしているのは廉。
一発勝負で見事曽良の勝利だった。
そんな廉と、欠伸をしていた颯にわたしはいつものように声を掛けた。
「頑張ってね、二人とも」
「はいよ」
「…まあ、真希はティーカップ割らないようにな。…気をつけろ」
廉は持前の不器用を発揮して、わたしから目を逸らした。
毎回毎回、失礼なことばかり言うんだから。