帰宅部にお任せを
「で、今日はどうすんの?」
廉は先程から言葉を発さない楓に尋ねた。
「池に沈めちゃおうぜ」
「お金、奪っちゃおうよ~♪」
颯、曽良…
そんなことしたら刑務所行きだからね。
楓はそんな二人を華麗にスルーして、少し考えてから言った。
「今回の報酬は平均より少々高い8000円。それ相応の仕事をすればいいだけ」
8000円に相応する仕事、か…。
それから楓は不敵に笑みを浮かべた。
「どうやら今回は廉に頑張ってもらわないといけないみたい」
笑みの矛先である廉は、体をゾクっと震わせた。
「めっちゃ嫌な予感がするんですけど…」
「行ってらっしゃい」
楓は反吐が出るくらい満面の笑みで二人を送り出した。
送り出される二人の足取りは軽いのが一人、重いのが一人。
もちろん言うまでもなく、軽いのは颯で、重いのは廉。
廉からは負のオーラさえ感じられた。