背中を合わせて【完】
「変な感じがするから隣歩いてよ。ついてきてるか不安になるし。」



(ついてきてるか不安になるしって...私子供じゃないけど。)



ちょっとムッときたけど、言われた通りに零の隣を歩く。


そうしているうちにすぐに零のアパートについた。



「公園からすごく近いんだね。」


「そう!建物は古いけど結構便利なんだよ。」



そう言って零はアパートのドアを開けた。


タバコのにおいがかすかにする。


そんなに広くない部屋なのに、物が少ないせいかちょっぴり広く感じた。
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