背中を合わせて【完】
確かにもう9月になって、夏から秋になるのに少しずつ涼しくなるとは思うけど、今日はまだ涼しいというには早い。



「寒いの?風邪でも引いたんじゃない?」


「まさか。バカは風邪ひかないよ。」



零はいつものように笑ってくれたけど、その笑顔はいつもと同じじゃなかった。



「じゃぁせめて室内に入ろうか?」


「うーん。俺んち今散らかってるよー。」



未夜は室内と言っただけだったのに、零の言葉は完全に零の家を指していた。


確かに、ここから未夜の家に招くには遠い。


まだ早朝だから、この時間帯に開いているお店もコンビニくらいだろう。


しかもコンビニはこの時期まだ温かい室温には設定されていない。


やっぱり、公園から一番近い零の家に行くのが自然だ。
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