幼なじみと付き合った場合。
とりあえず、昨日のこともあるし……直接会って話してみるか……。



朝野を探そうと思ってたら、すぐに見つかった。



学食からちょうど出て来たとこで、俺はすぐに朝野に近寄った。



「おー朝野……ちょっといい?」



朝野は俺を見て一瞬ビクついてたけど、一緒にいたヤツに声をかけると、すぐに俺に応じてくれた。



「俺も……ちょうど赤松くんに話が合ったんだ」



「そっか…」



いつもなら逆上して話しかけてるとこだけど、



感情にまかせて言っても、きっと言い負かされそうな気がしたから。










この物腰……落ち着いた物言い……見た目はひ弱そうなのに、実はそうじゃない。



確か女子に朝野の性格を聞いたとき、ちょっと理屈っぽくて苦手って言ってたよな……。



きっと、彩花はコイツのくどいところが気にいったのかもしれない。



俺には全然ないモノをたくさん持ってる。



いつも側にいた俺と真逆だからこそ……彩花は、朝野に惹かれたのかな……。



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